ビューティーワールドジャパンの中止
新型コロナウイルスによりネイルだけならず、美容関係の最大のイベントであるビューティーワールドジャパンが中止となってしまいました。
2020年4月20日(月)-22日(水)東京ビッグサイトにて開催を予定しておりましたビューティーワールド ジャパンの開催中止を決定いたしました。
事務局では、新型コロナウィルスの感染拡大のなか、できる限りの感染防止対策を講じた上での開催を目指してまいりましたが、開催における参加者の感染リスクを完全に排除できないとの判断に至りました。開催に向けて準備を進めていただいた出展者様、来場を予定していただいた来場者様のほか、関係者の皆様には誠に恐縮ではございますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
2020年3月17日
メッセフランクフルト ジャパン株式会社
ビューティーワールド ジャパン事務局
東京ネイルフォーラム事務局
新型コロナウイルスとは
新型コロナウイルスは聞き覚えのあるSARSや中東~欧州で流行ったMARSと同じ分類のウイルスです。
現在はCOVID-19という名前で呼ばれています。
COVID-19の大きな特徴は、比較的長い潜在期間(感染してから発症するまでの時間)と非常に強い感染力です。
今のところ空気感染は恐らくないとされていますが、飛沫や接触により容易に感染することが確認され、その結果現在のような世界中で多くの人が感染することに繋がっています。
ただし感染した場合に、健康な方であれば38℃程度の熱が数日続くのみで、比較的重い風邪と同程度です。
重視しなければならないのは、高年齢(70歳以上)の方の感染です。
最も死者の出ているイタリアでは、お亡くなりになった方の年齢の中央値は80歳となっています。
またお亡くなりになった方の大半は既にいくつかの持病(呼吸疾患、心臓疾患、糖尿病、肝疾患等)を抱えていた方がほとんどです。
COVID-19の封鎖は事実上できない
当初、政府はCOVID-19の封鎖を検討しました。
中国では武漢の交通網を遮断し、封鎖を図りましたが、失敗しました。
日本でもダイアモンドプリンセスを横浜港に停泊させ、客員を下ろさないという手段を取り、世界中から非難も浴びましたが、できるだけ封鎖しようという試みでした。
しかし、検査で陰性だった方も後に陽性になるなど、結果的に封鎖に失敗しました。
アメリカの対応は早く、中国や韓国からの入国をすぐに制限しました。
欧州も同じように感染国からの入国を制限し、COVID-19が入ってこないように試みましたが、失敗に終わりました。
となると、封鎖ではなく新たな方法を考える必要があります。
国民総感染による免疫の獲得
日本政府は公言していませんが、国民総感染による免疫の獲得を計画していると思います。
これはUKと同じ政策です。
封じ込めができなければ、抗体を作らせるしかない。幸い、COVID-19は健康であればそれほど重篤化しないので、健康な人が感染するには問題がないという考えです。
昔、近くの子どもがおたふくかぜに罹ったら、貰いに行くという習慣がありました。
それと同じように少なくとも一度罹ることで抗体は作ることができるはずです。
そうして重篤化する前に抗体を作り、今後、重篤化することを防ぐというアイデアです。
この政策にはおよそ国民の40%が感染する必要があり、夏以降まで時間を要することが見込まれています。
隔離すべきは高齢者
このことから、日本政府は欧米などとは大きく異なり、大きな自由の制限をかけず、テレワークを推奨はするものの、レストランなどは通常通り営業し続け、交通網にもほとんど制限をかけていません。
つまり意図的に潜在的な感染者を増やし、不用意に検査を行わず、じっくり蔓延させようという狙いがあります。
そうすることで、健康な人は、穏やかにCOVID-19に感染し、抗体を獲得できます。
一方、本当に見なければならない重篤患者にベッドを用意し、手厚い看護と適切な治療を施すことにより、死者を最低限に留めているため、時期的に早い段階から感染が確認されていたのにも関わらず、死者数が低いという成功を収めています。
一方、イタリアはともかく、感染者数が同程度のUK、首都ロンドンでもlocking downと呼ばれる、町の閉鎖が始まっています。
ドイツでは2人より多い人数で会うことが禁止されています。(家族を除き)
こうした動きは、封じ込めをするために検査を行った結果、その感染力の高さからCOVID-19に感染している人の割合があまりにも多く、隔離を行うべく、入院が不要な患者にまで入院をさせ、ベッド残数を減らし、医療従事者が疲弊し、本来見るべき人々が見れず死者も多くなってしまっています。
サロンでできる新コロナウイルスCOVID-19対策
新コロナウイルスがクラスター(集団感染)する条件として、
人が密集するところ
換気が悪いところ
会話がある
の3条件が揃うところです。
ネイルサロンはそれに該当する為、もし無症状であってもコロナウイルス患者(キャリア)が来店された場合、スタッフや他のお客さんに感染する可能性があります。
そこで、クラスター化を防ぐ方法としては、まずはお客さんに手洗いをして頂くことです。
それが難しければ、消毒用のエタノールでまず手指消毒をまず行うことです。
普段ならばまず手を確認し、オフからまたはデザインの話をする際に手を触ると思いますが、必ずその前に手指消毒をスタッフとお客さんどちらも行うことが必要です。
その上で、お客さんにもマスクの着用をお願いし、できるだけ面と向かって会話しないようにすることです。
また定期的に換気し、外気を取り入れることも重要です。
空気清浄機ではコロナウイルスが死滅するかどうかわからない為、換気にはなりません。
こうした対策はお客さんにも安心感を与え、今のネイルサロン離れも少しは改善できると思います。
COVID-19は大変な影響を世界に与えていますが、それに負けずに頑張りましょう。