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つめ

ジェルネイルを少しでも楽に辞める方法

ジェルネイルをすると爪がペラペラになる

ジェルネイルをしていると爪がペラペラになってきます。

ペラペラになった爪では生活できないので、ジェルネイルを塗ります。

そうするとまた爪がペラペラになります。

そんな悪循環がジェルネイルにはあります。

そんな悪循環から抜け出したい、抜け出さなければならなくなる人もいると思います。(お仕事やお金の問題で)

そういった方に、どうすればジェルネイルを楽に辞められるかを考えてみます。

そもそもなぜペラペラになるのか

ジェルネイルをするとなぜ爪がペラペラになるのでしょうか。

私はサンディングのせいだとは思っていません。

あの少量の爪の粉が出るくらいのバフがけで爪が削れてくというのならば、普段の生活で爪が無くなってしまってもおかしくないように思います。

そのくらい爪は常に様々な衝撃を受けています。

パラジェルがサンディングをしないから爪に優しい、ペラペラになりませんといった謳い文句で売っていますが、誇大広告だと思っています。

ではなぜペラペラになるのか。

第一の理由はソークオフに使用するアセトンです。

アセトンは水と油のどちらにもなじみが良く、どちらも爪から持って行ってしまいます。

爪表面にある皮脂は爪から水分が飛びすぎるのを防ぎますが、その油をまずアセトンが溶かし、水分が出やすい状況が生まれ、アセトンに水がどんどん出ていき、代わりに爪にアセトンが入り込みます。

しかしアセトンは非常に揮発性が高いので爪にはいったアセトンはすぐに飛んで行ってしまいます。

その結果、油も水分もなくなった爪が出来上がり、スカスカになってしまいます。

これが爪がペラペラになっていく構造です。

爪がペラペラにならないジェルネイルの楽しみ方

ソークオフ時のアセトンが爪をペラペラにすることは間違いありません。

であれば、アセトンを使わなければ良いとなります。

しかしジェルネイルを剥がすときにはジェルネイルに溶剤をしみこませる必要がある為、協力な溶剤が必要です。

エタノール等では代用できません。

では、いっそのこと剥がさずにそのまま使おうというアイデアがフィルインです。

フィルインとはベースジェルをソークオフせず、マシンでトップ・カラーを削り、その上から爪の伸びた部分も含めてベースジェルを塗りなおし、カラー・トップを塗っていく方法です。

こうすることで、ソークオフをせずに新しい色に変えることができます。

しかしこの方法にも注意点があります。

ベースジェルが全く浮いていないことがフィルインをする前提にあります。

もし少しでも浮いていたりすれば、そこから水等が入り、雑菌が繁殖し、グリーンネイルをはじめとする爪の病気が発病する可能性があります。

フィルインをするためにはベースジェルがしっかりとくっついていることが何よりも重要です。

ジェルネイルを少しでも楽に辞めるには

ジェルネイルを剥がせば、爪がペラペラになるのは目に見えています。

では辞めるためにどうすればよいか。

それはクリア系のジェルを塗ってそのまま6か月過ごすことです。

クリア系であれば爪が伸びてきても目立ちにくく、伸びてきた感を少し和らげることができます。

そしてそのまま数か月過ごします。

根本は新しい爪なので水分と油分をたっぷり含んだ良い状態の爪です。

この爪が爪先にくるまでの約6か月を我慢すれば、ペラペラではない爪が生えかわり、ジェルネイルを辞めることができます。

伸びてくる爪はどんどんカットして良いと思います。

この時に浮いてくることもあるかもしれませんが、それを無理やり剥がしてしまっては、爪の表層を剥がしてしまうことになるので、ペラペラの爪が出てくるだけになってしまいます。

ジェルネイルを辞めるのは大変ですが、6か月我慢して辞めれば、健康な割れにくい爪が戻ってきます。

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つめ ベースジェル 安全性

酸性のジェルネイルは本当に爪に悪いのか?

酸性のベースジェル

ベースジェルは爪に密着させる為に酸性成分が入っています。

全成分表示の「アクリル酸(2-プロペン酸)」や「メタクロイルエチルホスフェート」「メタクロイルエチルフタル酸」などがそれに該当します。

アクリル酸やフタル酸はカルボン酸。

ホスフェートはリン酸です。

酸性度で言うとリン酸の方が強いです。

爪組織はケラチノサイトと呼ばれており、その組織に酸が入り込むことにより、アンカー効果を生み、ベースジェルと爪が接着します。

ベースジェルのような親油性の高いものを、生体組織に接着させるためには、こうした親水性の高い成分を入れる必要があります。

酸は爪に悪い?

レモン汁は酸性です。

コーラも酸性です。

昔、コーラを飲むと骨が溶けるといった眉唾ものの話がありました。

もちろんそんなことはありません。

もしそれが本当ならば、コーラ死やコーラによる骨消失死みたいな話題がもっと挙がるのではないでしょうか。

私は聞いたことがありません。

医者が死因はコーラです。と言っていたら少しシュールですね。

もっと言えば、胃液も酸性です。

もともとが酸性の胃に酸性のものを入れて、影響があるのでしょうか。

そもそもコーラやレモン汁は食品です。

食べても大丈夫な酸性のものを爪に塗ると悪いというのはどういうことなのでしょうか。

つまり、酸性だから悪いということは決してありません。

ジェルネイルはそもそも爪に悪い

そもそも酸性のベースジェルといいよりも、ジェルネイル自体が爪に良いことではありません。

ジェルネイルが爪に蓋をすることで、水分が入ってこなかったり、爪から水分が抜けてしまうことで、爪がペラペラになってしまいます。

それを補う為にジェルネイルで補強する、そしてその結果爪がペラペラになるということを繰り返してしまいます。

それを感じさせない為にフィルインといった技術も開発されました。

これはアセトンを使わないという点で皮膚には良いことですが、根本的な問題を解決しているわけではありません。

弱酸性であることを謳ったベースジェルや、アクリル酸を使っていないベースジェルが安全であるかのような広告を良く見ますが、間違った知識です。

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つめ

「爪は呼吸をする」なんてことはない!

爪は呼吸をする?

昔、爪にマニキュアを塗っていた時に「爪が呼吸できなくなるから良くないよ」と言われたことがあります。

これは真っ赤な嘘です。

爪は死んだ細胞で、髪の毛と同じようなものです。

なので血液も流れていませんし、神経もありません。

もし爪や髪の毛が生きていたら、血液や神経が必要で、爪や髪の毛を切る度に出血と激痛を味わうことになります。

爪自身はタンパク質から構成されており、爪の根本にある爪母と呼ばれる細胞で作られます。

呼吸はしないけれども「水は飲む」

爪はもう死んでいるので、呼吸はしませんが、水は飲みます。

髪の毛もシャンプーをして油が落ちてしまうと軋んだりします。

それと同じように爪も油分や水分を含んでいるからこそ、つるっとしていたり、曲げても折れなかったりします。

どこから水を飲むかと言えば、指から飲みます。

指はもちろん生きた細胞なので汗と同じように水分を出します。

その水分は爪に供給されて、しなやかさが保たれます。

ところが爪先に行くと水分が供給されなくなるので、硬くそして脆くなってしまいます。

その結果、爪先は比較的爪の中でも割れやすいところとなります。

ジェルネイルは「水を飲む」ことを邪魔する

爪に供給された水は、今度は爪から蒸散します。

そうすることでまた爪が乾き、水が指から供給される、といったことを繰り返しています。

ところがその蒸散をジェルネイルは蓋をしてしまうので、水分が供給されなくなってしまいます。

その結果、爪は硬く脆く、欠けやすい薄くなったと感じる爪になってしまいます。

ジェルネイルをしながら、爪に水を飲ませるには

ジェルネイルでネイルベッドのほとんどは覆われてしまっていますが、それでも水分を与えるケアは絶対に欠かさずしたほうが良いです。

それこそがジェルネイルを長く楽しむ秘訣になると考えています。

そのためにも、爪オイルといったものをジェルネイルを塗っていたとしてもキューティクル周りに塗って水分や栄養を与えてあげるのが良いです。

そうすることで爪にも十分に水分がいきわたり、薄くなったと感じることも少なくなるかもしれません。

髪の毛にトリートメントをするように、爪にもオイルを塗ってあげてはいかがでしょうか。

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つめ ソークオフ

ジェルネイルをしていても爪が薄くならない3つのこと

どうして爪が薄くなるのか

ジェルネイルを長くされているとなんとなく爪が薄くなった、欠けやすくなったと感じていらっしゃる方は多いと思います。

残念ながら実際に爪は欠けやすくなると私も思います。

これはジェルネイルとしての宿命なのかもしれません。

何とか出来る限り爪を薄くならないようにするためにできることを化粧品研究者の目線からアドバイスします。

サンディングのし過ぎに注意

ノンサンディングジェルの謳う文句の常套句ですが、確かにサンディングのし過ぎは爪が薄くなる原因です。

検定を受けられた方ならご存知かと思いますが、サンディングの程度は「爪表面の光沢がうっすらなくなる程度」で十分です。

180Gのスポンジバフで優しく爪表面を撫でるようにして下さい。

力強く擦ってもただいたずらに爪を痛めるだけです。

ましてやより目の粗いバフやクリアファイルで明らかに傷をつける方もいらっしゃいますが、絶対にやめた方が良いです。

ソークオフの時にアセトンに浸す時間を長くする

前に「爪の保護の為にはソークオフが一番大事!!」という記事を書きました。

ソークオフはジェルにアセトンを染み込ませ、膨潤させることを目的としています。

そうすることで爪とジェルの間の結合が切れて、簡単にジェルを落とすことができるようになります。

ただアセトンに長く浸すことは、確かに人体的にはあまり良くないことかもしれません。

一方であまりにも短い時間でわずかにしか膨潤していないジェルをメタルプッシャーなどで無理やりに剥がすことは、ネイルプレートが剥がれる原因です。

その結果、サンディングなんかとはくらべものにならないほど爪が薄くなります。

爪が薄くなったと顕著に感じられる方の原因はほぼこの無理やり剥がしてしまっているオフにあります。

本当にちゃんと膨潤していれば、わずかな力で、またはアルミホイルを外した時点でぽろっと取れます。

これが理想です。

オフした後にしっかりと保水する

アセトンに浸しや指や爪は言えば強力なクレンジングで水分や皮脂を落とした状態です。

洗顔後には化粧水が必須なように、ソークオフ後にも保水が必要です。

爪もアセトンに浸されることによってその中から水分が抜け、かさかさになってしまいます。

ここですぐにジェルを付けるので保水されることなく、かさかさの爪にジェルが乗ってしまいます。

すると水分を補給することができなくなり、どんどん固く脆い爪になってしまいます。

結果的に爪はやせ細り、ぺろぺろ爪の完成です。

もしジェルを外した後に休息期間を設けずに連続して付けるのであれば、少なくとも保水効果のあるものをジェルネイルを塗った爪の上からでも塗り、保水してあげることが大事です。

またジェルネイルがついている爪は指から本当は水分が供給されて潤うはずが、ジェルネイルによって蓋されている状態になるので、上手く水分の供給もされません。

もちろん手洗いなどで水分がじかに爪に触れることもないので外部からの給水も見込めません。

ジェルネイルを長く楽しむ為にも付けている間のケアも絶やさずして頂ければ幸いです。