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化粧品 材料

ジェルネイルの材料 – 全成分表示の見方

全成分表示とは

全成分表示とは、化粧品として販売されているジェルネイルの側面または底面に貼られているラベルに印字されていたり、容器に直接印字されているそのジェルを作るために使われる材料のほぼすべて(※)が記載されたものです。

※一部成分については記載の義務がないものがあります。

その全成分表示を見れば、どんな材料を使っているかが分かります。

例えば酸が入っているのか、皮膚刺激性の高い材料は使われていないかなどです。

ジェルネイルに限らず、化粧品にはこの全成分表示をすることが義務付けられているので、見慣れない材料の名前が羅列しているかもしれませんが、一つ一つ何かを把握した上でご購入されることをお勧めします。

ウレタンアクリレート

多くのジェルネイルで一番最初に書かれている成分は、「ウレタンアクリレート」「ウレタンアクリレートオリゴマー」等です。

これはジェルネイルの主成分であり、最も粘度の高い材料です。

これは特定の何かを指す言葉ではなく、例えるならば「飲み物」といったカテゴリーを示す言葉です。

以前「化粧品のジェルネイルと雑貨のジェルネイル」でもご紹介しましたが、基本的には化粧品工業連合会の成分表示名称リストに載っていることがルールとなっております。

ところが「ウレタンアクリレート」や「ウレタンアクリレートオリゴマー」で検索しても件数:0と表示されました。

それは当然で、「飲み物」といったカテゴリーが成分表示になるのであれば、いっそのこと「ジェルネイル」という成分でも構わないことになります。

さすがにそれはダメだとしても、「樹脂」「溶剤」「添加剤」これも同じくカテゴリーを示す言葉ですが、これで消費者に伝わる全成分表示と言えるでしょうか。

いったいどんな樹脂なのか、どんな溶剤なのか、どんな添加剤なのか。

いったいどんな「ウレタンアクリレート」「ウレタンアクリレートオリゴマー」なのか。

これを説明しない表示名称を記載するメーカーのジェルネイルは、真摯に消費者に安全性を示せているでしょうか。

ジェルネイルの材料は何十種類も入っていて、それをすべて覚えることはとても大変ですが、まずはこの「ウレタンアクリレート」「ウレタンアクリレートオリゴマー」と記載されていないものを選ぶところから始めていただければ幸いです。

簡単な全成分表示のルールにさえ従っていないジェルメーカーが多すぎます。

そんなメーカーのジェルネイルがもっと難しい安全性に配慮しているでしょうか。

お手持ちのジェルを今一度見直して下さい。

きっと「ウレタンアクリレート」「ウレタンアクリレートオリゴマー」と記載されているものがあるはずです。