ノンサンディングの嘘と真実

ノンサンディングジェル

サンディングとは

ジェルネイルのベースジェルには、塗る前に爪をスポンジバフ等で削るものと削らなくて良いものの二つがあります。

このスポンジバフ等で削ることをサンディングと言います。

サンディングをすることによって爪の表面積が増え、ベースジェルが密着する面積が大きくなる為、よりくっつくようになると考えられています。

「削る」ということばを聞くと、「爪が薄くなる」という印象を持たれるかもしれません。

本当にサンディングは爪を薄くするほど、削るのでしょうか。

サンディングをしたあとの粉の量を思い出してほしいのですが、ごく微量ではないでしょうか。

あるのかないのかわからないくらいに。

そんな量削れたところで、実際に影響が出るほど爪は薄くなるでしょうか。

生活の中でも研磨剤入りのものを触ったときには目には見えないレベルで皮膚や爪は削れています。

それと比べて月一回程度のジェルネイルをつける前に削る量は、おそらく影響がでる範囲とは思えません。

つまりサンディングによって爪が実感できるほど薄くなるといったことはないと言えます。

サンディングする意味

爪の表面をごく僅かに削り、表面積を大きくすると先ほど説明しましたが、サンディングの効果はそれだけではありません。

爪も体の一部なので、そこには必ず水分と油分が存在します。

プレパレーションの前に水エタノール70%溶液などで水分と油分除去と謳いながら爪を拭いますが、そもそもエタノールはそれほど油を溶かす力が強くないので皮脂を十分には除去できません。

加えて水が30%も入っている水溶液で水分除去とは…よくわかりません。

つまりプレパレーションで使う溶液では、爪の水分も油分も全く除去できていません。

ただ消毒液としての効果はあるので、ジェルネイルを付けている最中に外部からやってくる菌によるグリーンネイルは防げませんが、もともと人がもっている菌によるグリーンネイルはある程度防ぐことができると思います。

そこでサンディングが必要になります。

爪表面に存在する水分や油分(油膜)をサンディングにより爪の汚れた部分と一緒に除去することができ、まっさらな良い状態の爪を出すことができます。

その結果、ベースジェルはしっかりとくっつき、付けている最中に菌が入り込んでグリーンネイルになったりすることを防ぐことができます。

サンディングは決して悪いことだけではないので、敬遠されることなく適切に優しい力でさっとして頂くのが良いのかなと考えています。

ノンサンディングジェル

ではノンサンディングはどうなのか、となると、私自身はキャッチコピーとして優秀だと思います。

「ノンパラベン」「パラベンフリー」「シリコンフリー」「オーガニック」

こうしたフレーズはすごく魅力的なワードだと思います。

その一つが「ノンサンディング」ではないでしょうか。

あたかも削らないから良いというイメージで売ることができます。

もちろん爪を全く削らないので削ることに比べて薄くなるかならないかで言えば、実際にならないのでメリットがないとは言いません。

ただ先ほどお話した通り、削らないことによるデメリットもあります。

ノンサンディングジェルは爪を溶かす?!

ではなぜノンサンディングジェルがサンディングをしなくてもくっつくのか、ですが、よく言われるのは「酸が入っていて爪を溶かす!」ですね。

結論から言うと、酸は爪を溶かしません。

そして、サンディングが必要なジェルにも酸は入ってます。

酸性度は中学の理科で習うpHであらわすことができます。

pHが小さいほど、酸性度が高く、pHが7付近で中性、pH14がアルカリ性側です。

ノンサンディングジェルのpHを計ってみたらpHが2くらいだった、といった記事もありますが、レモン汁はpH1~2です。

レモン汁に指を浸していたら爪が溶けるのでしょうか。

レモン汁で牛タン食べれなくなりますね…怖くて。

そもそも胃液もpH1~2くらいです。

体の中は既に酸性ですね。

ノンサンディングジェルで強酸性だから爪に悪いなんてことはないと思います。

ジェルネイルに関する知見は世の中にごろごろと転がっていますが、正直化学の専門ではない方たちが仰っていることなので、頓珍漢な意見が本当に多いです。

ぜひ正しい知識を身に着けて、サロンのネイリストの方であればお客様に正しいご説明をして頂きたいですし、セルフのネイリストの方であれば自分が使うものがどんなものなのかを知って、安全に使っていただければと思います。