どうして爪が薄くなるのか
ジェルネイルを長くされているとなんとなく爪が薄くなった、欠けやすくなったと感じていらっしゃる方は多いと思います。
残念ながら実際に爪は欠けやすくなると私も思います。
これはジェルネイルとしての宿命なのかもしれません。
何とか出来る限り爪を薄くならないようにするためにできることを化粧品研究者の目線からアドバイスします。
サンディングのし過ぎに注意
ノンサンディングジェルの謳う文句の常套句ですが、確かにサンディングのし過ぎは爪が薄くなる原因です。
検定を受けられた方ならご存知かと思いますが、サンディングの程度は「爪表面の光沢がうっすらなくなる程度」で十分です。
180Gのスポンジバフで優しく爪表面を撫でるようにして下さい。
力強く擦ってもただいたずらに爪を痛めるだけです。
ましてやより目の粗いバフやクリアファイルで明らかに傷をつける方もいらっしゃいますが、絶対にやめた方が良いです。
ソークオフの時にアセトンに浸す時間を長くする
前に「爪の保護の為にはソークオフが一番大事!!」という記事を書きました。
ソークオフはジェルにアセトンを染み込ませ、膨潤させることを目的としています。
そうすることで爪とジェルの間の結合が切れて、簡単にジェルを落とすことができるようになります。
ただアセトンに長く浸すことは、確かに人体的にはあまり良くないことかもしれません。
一方であまりにも短い時間でわずかにしか膨潤していないジェルをメタルプッシャーなどで無理やりに剥がすことは、ネイルプレートが剥がれる原因です。
その結果、サンディングなんかとはくらべものにならないほど爪が薄くなります。
爪が薄くなったと顕著に感じられる方の原因はほぼこの無理やり剥がしてしまっているオフにあります。
本当にちゃんと膨潤していれば、わずかな力で、またはアルミホイルを外した時点でぽろっと取れます。
これが理想です。
オフした後にしっかりと保水する
アセトンに浸しや指や爪は言えば強力なクレンジングで水分や皮脂を落とした状態です。
洗顔後には化粧水が必須なように、ソークオフ後にも保水が必要です。
爪もアセトンに浸されることによってその中から水分が抜け、かさかさになってしまいます。
ここですぐにジェルを付けるので保水されることなく、かさかさの爪にジェルが乗ってしまいます。
すると水分を補給することができなくなり、どんどん固く脆い爪になってしまいます。
結果的に爪はやせ細り、ぺろぺろ爪の完成です。
もしジェルを外した後に休息期間を設けずに連続して付けるのであれば、少なくとも保水効果のあるものをジェルネイルを塗った爪の上からでも塗り、保水してあげることが大事です。
またジェルネイルがついている爪は指から本当は水分が供給されて潤うはずが、ジェルネイルによって蓋されている状態になるので、上手く水分の供給もされません。
もちろん手洗いなどで水分がじかに爪に触れることもないので外部からの給水も見込めません。
ジェルネイルを長く楽しむ為にも付けている間のケアも絶やさずして頂ければ幸いです。