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化粧品

化粧を販売する為に必要な許可

製造販売元、製造元、発売元、販売元について

化粧品のパッケージにはこの四つが書かれていることがあります。

どれも同じような意味に見えますが、実は異なります。

それぞれどんな意味なのかを覚えておくと良いかもしれません。

製造販売元とは

<製造販売業許認可の取得業者とは>(医薬品、医薬部外品も同じ)

化粧品などを国内市場に出荷流通させることが許可された事業者で、外装に「製造販売元」として表示される。

製造販売業者は製品について市販後の不具合など全責任を負う。

製造販売業者は、他社に製造を委託している場合や、海外から製品を輸入して販売する場合でも、全責任を負う。

製造販売業の許可取得だけでは、自社で化粧品などを製造ることは認められない。ゆえに「製造販売業」の許認可の取得には工場などの製造施設は要らない

つまり、マンションの一室を法人登録してそこで会社を経営していたとしても、化粧品を販売することができます。

作ることはできなくても、売ることはできる人です。

製造元とは

<製造業許認可の取得業者とは>(医薬品、医薬部外品も同じ)

化粧品などを製造すること、輸入されたもののラベルなどを日本語表示にすることなどを許可された事業者で「製造元」として表示される場合もある。

製造業者は製造販売業者の管理監督下のもと製造する。

「製造業」の許認可だけでは、製品を市場に出荷することは認められない。

つまり、作ることはできるけど、売ることはできない人です。

販売元とは

製造事業者が企画製造した製品の委託販売を受け、名称などに何も手を加えることも無く、自社流通に載せて販売だけを担当する場合に、製造事業者を「製造販売元」とし、代理店的な事業者を「販売元」とする。
広い流通網や販売シェアを持つ大手メーカーが担うことが多い。

つまり、所謂代理店といったところでしょうか。

発売元とは

製造販売業の許可を取得している事業者が自社ブランド製品の一部を製造委託し、その製造業者のほうを「製造販売元」とした場合に、自社を「発売元」とする。
許認可を受けていないだけで、製品の企画販売をするので、広義な意味では“製造販売元”に準ずるとも言える。
化粧品販売会社が「製造販売業」の許可を受けていない場合、その販売会社が自社ブランドとして製造を委託しているOEM会社が「製造販売元」の名称となり、自らは「発売元(企画元)」として外装に表示される業者。(OEM会社=発注元の企業のブランド名で販売される製品を製造する会社。委託メーカー)

つまり作って売るけど、売る許可だけ持っていない人です。

いろいろな種類があって混乱しがちですが、販売しているところよりは、どこが作っているのだろうということが重要だと思うので、製造元または発売元を確認するのが良いと思います。

OEMとODM

これもまた話を難しく一つです。

OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、A社が〇〇といった製品を販売しよう!と考えましたが、A社の工場では作ることができず(または製造許可がない場合等々)、それを作れそうなB社に設計図や処方を渡して、代わりに作ってもらうことを言います。

ODM(Original Equipment Manufacturer)とは、A社は××といったコンセプトの製品を販売したいが、どうやって作っていいかわからないので、それを作れそうなB社に設計図や処方を作るところからお願いし、代わりに作ってもらうことを言います。

OEMをお願いする側としては、製造にかかるコストを削減できたり、良い品質のものを得られたりといった利点があり、OEMを受ける側としては、売る為のコストを削減できたり、自社ブランドで展開するよりも大きな製造量になり、結果的に売り上げがあったりといった利点があります。

ODMをお願いする側としては、その製品に関するノウハウがないとしても、自社の製品ライナップを増やしたりといった利点があり、ODMを受ける側としては、売る為のコストを削減できたり、自社ブランドで展開するよりも大きな製造量になり、結果的に売り上げがあったりといった利点があります。

上手いことできてますね。

ジェルネイルはだれが作ってるか

業界内でもこれはタブーと言いますか、あまり大きな声では言えない㊙情報です。

多くのジェルネイルを販売されている会社は、製造販売業しかもっていない、またはそれすら持っていない場合も多いです。

つまり、製造を自社でしているところは本当に稀です。

とはいえ、先にご説明させていただいた通り、餅は餅屋ではないですが、各々得意な分野で勝負をすれば良いと思うので、製造していないから悪い、といったことではありません。

むしろ、ジェルネイルを製造しているところはそれほど多くないので、A社とB社のジェルネイルは同じところで作っている、なんてこともあります。

そうなるとジェルネイルを製造しているメーカーは多くの実績をつけることができるため、より品質の良いジェルネイルを開発できるようになり、結果的に素晴らしい商品を生むことができるようになります。

そうして最適化がどんどん進んでいるジェルネイル業界なので、今後も新しいものがどんどんと出てくるのではないかと期待しています。