化粧品研究者が教えるジェルネイルの真実

ジェルネイルは本当に安全か

ジェルネイルの危険性

ジェルネイルの安全性について、関心が高い話題かと思います。

セルフの方にとっては、自分が使うジェルネイルが安全かどうか気になるでしょう。

プロの方にとっては、お客様への正しいご説明、もちろん安全なジェルネイルの使用等で必要な知識です。

ジェルネイルは本当に安全なのか。

安全性の評価

安全性を評価する上で、具体的に何がどうだから安全なのか、といった基準を決める必要があります。

ますその項目として資生堂の安全項目をご紹介します。

安全性保障項目

①皮膚一次刺激性
化学物質が皮膚に接触した場合に生じる刺激性のことです。

②眼刺激性
化学物質が眼に入った場合に生じる刺激性のことです。

③光毒性
化学物質が日光(特に紫外線)存在下で皮膚に接触した場合に生じる刺激性のことです。

④皮膚感作性
化学物質が皮膚に接触した場合に生じる遅延型アレルギー性のことです。

⑤光感作性
化学物質が日光(特に紫外線)存在下で皮膚に接触した場合に生じる遅延型アレルギー性のことです。

⑥単回投与毒性
化学物質を1回または短時間に反復摂取した場合に生じる毒性のことです。細胞致死量を求めることで、その毒性の強さを分類することができます。

⑦遺伝毒性
化学物質が細胞の染色体や遺伝子・DNAなど遺伝形質を担う物質に及ぼす毒性のことで、発癌性の予測にも用いられる試験項目です。

⑧反復投与毒性
化学物質を一定期間毎日繰り返し投与した場合に生じる全身毒性のことです。毒性の種類や程度を把握するとともに、毒性変化が発現しない量(無毒性量)を推測します。またその物質の全身曝露量を算出して無毒性量と曝露量を比較することにより、全身に対するリスクを評価します。

⑨生殖発生毒性
化学物質が、雌雄の生殖機能または生殖能力の障害や、子孫の死亡、発育遅延、形態的および機能的影響を与える毒性のことです。その程度から毒性変化が発現しない量(無毒性量)を推測します。またその物質の全身曝露量を算出して無毒性量と曝露量を比較することにより、生殖発生毒性に対するリスクを評価します。

この9項目において評価し、安全かどうかを判断します。

ただしこれは国に指定されている、化粧品ならば必ずしなければならない、ということではありません。

少なくとも光毒性や光感作性をジェルネイルで言うのは少し違うようにも思います。

ジェルネイルの安全性評価

これらのテストを行う為には動物試験も可能ですし、代替試験も考案されていますが、いずれにせよ莫大な費用を必要とします。

これらをすべて行うことが確かに好ましいは好ましいですが、難しいのが現状かと思います。

そこで最低限みたい項目が、「一次皮膚刺激性」と「皮膚感作性」です。

基本的にこの安全性の評価は「皮膚」という吸収しやすい組織の上に乗せた時に、吸収されていたものがどう影響するか、ということを調べてみます。

ジェルネイルはもちろん皮膚ではなく「爪」という生きてはいない細胞でもないタンパク質の組織に乗せるイメージの為、これらの試験方法によって得られる安全性の評価がそのままジェルネイルの安全性と言えるかどうかは難しいところです。

もちろん、施術中に皮膚に付着する、オフ時に削ったジェルが皮膚に付着する、アセトン中に溶出したジェルの成分が皮膚に付着するということは十分に考えられる為、皮膚への影響が少ないことに越したことはありません。

どのように安全性を確認するか

本来であればジェルネイルのメーカーがその試験を実施していれば、結果を持っていると思うので、開示をお願いすれば頂ける可能性がありますが、そういったデータは公開する義務はないので難しいかもしれません。

となると、自力でどこまで調べられるかです。

製品としてのデータは当然メーカーしか持ちえないので、含まれている成分からその安全性を確認します。

その為には成分のSDSを入手し、安全性の項目を確認します。

全成分表示に書かれている成分一つ一つのSDSを確認することで、その製品の安全性を評価することができます。

また別記事にてある製品の安全性評価をしてみたいと思います。