化粧品研究者が教えるジェルネイルの真実

ジェルネイルの自主回収(ランタナ)

自主回収とは

回収には行政指導による回収と自主回収の二つがあります。

行政指導による回収は本当にダメな奴です。

製品に危険性があるとか、そういった理由でされるものです。

最近ではカネボウの白斑事件などがそれに該当するかなと思います。

一方で比べると自主回収はなんだか聞こえは良いですね。

でも何かしら製品に悪いことがあるから回収となっているのであって、そもそもそんな回収なんかしないで済むような製品作りを心掛けてほしいです。

東洋アルミエコープロダクツのネイル「ランタナ」

東洋アルミの子会社「東洋アルミエコープロダクツ」から「ランタナ」というシリーズのネイルが販売されています。

アルミニウムに酸化チタンなどを積層させてコーティングすることで偏光を持たせ見る角度によって見える色が違うといった特徴があります。

なかなか綺麗で素敵です。

ところがこのジェルネイルは2016年6月に自主回収しています。

【回収】Lantanaネイル商品四品目 化粧品製造販売届出漏れ

これは実は製品の品質に問題があったといった話ではありません。

ただ単純に化粧品製造販売届出を忘れていたということです。

化粧品製造販売届出とは

化粧品を販売する上で自社が所属する都道府県に事前に「化粧品製造販売届出」を提出しなければなりません。

〇〇という名前の商品を私が売りますよ、と申請する訳です。

この書類の中には、誰が製造して、誰が販売するか、といった情報を記載しなければなりません。

なのでこの書類さえ見れれば、どこのメーカーのジェルネイルが、どこで作られているかが丸裸になるのですが、この書類はDB等に掲載される情報ではないので残念ながら見ることはできません。

今回の東洋アルミエコープロダクツさんはこの申請をしていなかった為に回収となってしまいました。

担当者がたまたま忘れてしまっていたのか、はたまた化粧品関係に疎く、必要事項と知らなかったのか、それは分かりませんが少し間抜けな回収事案でした。