化粧品研究者が教えるジェルネイルの真実

モアクチュールはどんなジェルか

モアクチュールとは

“モアクチュール”はネイルの”オートクチュール”を
叶えるために誕生したネイルプロダクトです。

ネイルの完璧な美しさを求めるネイリストは、
まさにネイルのクチュリエ。

サロンワークで、コンテストで、
あなたの最高の
オートクチュール・ネイルを創造してください。

モアクチュールは比較的古くからあるジェルの一つですね。

昔はUVライトでしか硬化できませんでしたが、数年前からLEDにも対応するようになりました。

監修は高名な「黒崎えり子」先生ですね。

「erikonail」というネイルサロンも経営されています。

モアクチュールの成分

モアクチュールも化粧品です。

なので全成分表示がしっかりとされていました。

六角の面にシールが貼ってあり、少し見えにくいですが…。

ウレタンアクリレートオリゴマー、アクリル酸イソボルニル、2ーヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2-メタクリロイロキシエチルアシッドフォスフェート、2-メチルプロペン酸、2-プロペン酸、ポリエーテル変性シロキサン

モアクチュールは化粧品としてどうか

相変わらず、ウレタンアクリレートオリゴマーは化粧品の表示としてはNGです。

アクリル酸イソボルニルは良いですね。

2ーヒドロキシエチルメタクリレートは、残念ながら表示としてはNGです。

HEMAのことなので、HEMAと表示されていればOKなのですが…。

ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドは光重合開始剤で記載としてはOKです。

2-メタクリロイロキシエチルアシッドフォスフェートは表示にないのでNGですが、それが何を示すのかはわかるので、グレーですね。

使用されるのであれば、申請してほしいです。

2-メチルプロペン酸はメタクリル酸、2-プロペン酸はアクリル酸のことです。表示としてはNGですね。

ポリエーテル変性シロキサンも表示としはNGです。

これでは原則として化粧品としては販売できません…。

全成分表示から見るモアクチュール

あまりこれといった特徴はありませんが、HEMAが入っているので、アレルギーのある方は注意が必要です。

2-メタクリロイロキシエチルアシッドフォスフェートはリン酸で酸ですね。

基本的に私は酸性成分が悪いとは思っていないので、これは決して悪いものではないと思います。

一方で、同じ酸性成分でも、2-メチルプロペン酸と2-プロペン酸は、ちょっとヤバイ成分ですね。

かなり刺激性が高く、皮膚接触すると炎症になる可能性があるので取扱に注意です。

まとめ

相変わらずモアクチュールも化粧品としての表示としてはいい加減で、残念な感じではありました。

薬機法違反なので早々に対処されることを願っています。

もしモアクチュールをお使いのネイルサロン等がございましたら、そういうジェルだということをご認識された上で使われるのが良いかと思います。