化粧品研究者が教えるジェルネイルの真実

ジェルネイル「ネイルパフェ」の秘密を暴く

ネイルパフェとは

製品へのこだわり、使い心地、質感、
ネイリストの理想をネイルパフェジェルは追求しました。

爪と肌にやさしい
アレルギーレス
ジェルアレルギーの方でも使えるように、やさしい配合にこだわっています。
「ネイルは楽しみたいけれど、アレルギーでジェルが使えない…」
ネイルパフェ ジェルは、アレルギーを引き起こすと言われている成分は使用していません。
日本化粧品工業連合会の「化粧品の成分表示名称リスト」に収載されている成分のみ100%配合した、化粧品ジェルです。
さらに、製造も充填もすべて信頼できる日本国内の工場で製造している「こだわりの国産ジェル」です。
(※全ての方にアレルギーが出ないということを保証するものではありません。)
国内製造にこだわり、
日本化粧品工業連合会の「化粧品の成分表示名称リスト」に収載されている成分成分のみで作っています。
成分設計へのこだわり
イソボルニルアクリレート、アクリル酸、HEMAの3つの成分を使用していません。

書いてあることはすごく立派なことだと思いました。

そしてとても大事なことであり、よくある謳い文句としての「良さそうに聞こえること」ではなく、本当に考えるべき内容です。

ただ、書いてあることだけを鵜呑みにするのではなく、本当にそうなのかをちゃんと確認していきたいと思います。

ネイルパフェカラージェルの全成分表示

ウレタンアクリレート、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、ホスフィンオキシド誘導体、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、シリカ、(+/-)顔料等

さっそくこれらの成分を調べたところ、ウレタンアクリレートとホスフィンオキシド誘導体は、「化粧品の成分表示名称リスト」には収載されていませんでした。

収載されている原料でのみ作ってはいるけど、表示は収載されている名称を使用していないということでしょうか。

もちろんそれは薬機法違反です。

別記事でも申し上げましたが、基本的に化粧品として販売する上では、この「化粧品の成分表示名称リスト」に収載されている材料と、その名称をラベルに記載することが義務付けられています。

これを守れていないということは、つまり化粧品としては販売してはならず、自主回収の対象です。

ネイルパフェベースジェルの全成分表示

ウレタンアクリレート、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、ホスフィンオキシド誘導体、メタクリル酸、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン

こちらも先程同様、ウレタンアクリレートとホスフィンオキシド誘導体がリスト外の成分です。

ちなみに、ホスフィンオキシド誘導体とは、恐らくトリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドのことで、光重合開始剤です。

一般的なLEDライトの波長405nmの光を吸収し、硬化させるための光重合開始剤です。

また一つ気になる成分として「メタクリル酸」が含まれていました。

メタクリル酸はそのまま読んで字の如く「酸」です。

しかも、非常に腐食性が高いと言われている「アクリル酸」にメチル基(炭素1個と水素3個)が増えただけの、それほど大きく異ならない成分です。

私なら絶対にジェルネイルには配合しない成分の一つです。

強烈な不快な匂いがします。

もしかするとネイルパフェのベースジェルからはそんな匂いがするかもしれません。

全成分表示はどこから入手しているのか

ネイルパフェを援護するわけではないのですが、恐らくこのメーカーもいわゆるOEM製造を委託しているのだと思います。

つまり自社で工場は持たず、ジェルネイルを作れるメーカーにお願いしているということです。

そうなると、そのジェルネイルを設計した人(会社)から全成分をもらうことになります。

一般的にこうしたネイルメーカーには薬機法等に強い人がいない可能性が高いので、結果としてOEM先から出てきた全成分をそのまま信じて、それが正しいのか確認することなく、ラベルを作製してしまうといったことが起きているのではないかと思います。

売り文句としてはすごく良い言葉が並んでいましたが、実態は少々残念であると言わざるを得ません。

もしかしたら今はもうラベルが変わっているかもしれませんが、そういった不確かなまま製品化したこともまた事実です。

良いジェル・悪いジェルを見極める術を惜しみなくこれからも公開していきますので、皆様自身で良いものを選んで永くジェルネイルを楽しんで下さいますようお願い申し上げます。